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指揮者のためいき

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(2006/12/06 15:18:59 〜 2006/02/28 15:20:04)


  [65] 感動・・・一般B 2006/12/06 15:18:59 

「コンクールまで同じ曲ばかりでは面白くないから別の曲も練習しましょうね。」
なんてやっぱり私って口ばっかりで、そんな余裕の欠片もなかったなあ。
そのツケが回ってきた。17日のクリスマスコンサート。同じ日に老人ホームでの演奏と重なってしまって、今、音取り真っ最中!
でもすごく風邪が流行っていて「声が出なーい」って何人も言ってる。一週間早かったら・・・と考えたらゾッとします。

話は戻って・・・コンクールは第2日の一般Bをすべて聴くことができました。
前日の睡眠時間は3時間ほどだったけど、眠くなることはなかったです。今年の一般Bはとてもよかった。で、感想を少しだけ。

1番目の岡崎混声は課題曲から自由曲まですっきりしたサウンドで引き込まれるように聴いてしまった。とむらいの演奏がとにかく説得力があってびっくりしました。
自由曲の雷鳴と雨音の効果音が楽音と遊離せずに「映像」が迫ってくるような錯覚に襲われて見事に魅せられてしまった。しかし「指パッチン」、相当練習したんだろうなあ。

なにわコラリアーズは課題曲の第一声から声の魅力満開。ため息がでるほど美しい。
自由曲のホーミー(?)はどうやってるんだろう?とにかく響きが豊かだから何やってもカッコいい。薄っぺらくならないんですよね。最後まで会場を魅了しつくした演奏。
「すげっ!」しか言葉にならない。

続くグリーンウッドハーモニーは今年も十二音でした。ウェーベルンは一応調号が書いてあるけど無調の作品。さすがに楽譜見ていた人も多かったけど、「歌いきった」とかいう次元じゃなくて「自分たちの音楽」にしているところがホント素晴らしい。
2曲目のシェーンベルクは圧巻でした。すごくすごく感動しました。(感想にならない・・・)

MODOKIはCoolinの音楽的な解釈にすごーく納得させられた。私たちもとむらいかCoolinかで迷ったのですが、こんな演奏聴かされたら「Coolinにしなくてよかったー」って、変にドキドキしちゃった。
自由曲も含めて和音のはまりが少し安定しないところもありましたが、技術的なそういった「ミス」を「音楽性」でカバーできて、まだ「おつり」が来るところが本当にすごい。

ウイステリアコールの「追分節考」を聞いて、「あ、長野で聴いた!」って思い出した。
シェンヌの母体、橿原高校がただ一度だけ全国大会に出場したその大会。
飯倉先生が客席を向いて指揮(?)される姿を見て思い出したのです。
演奏はホールの特性を味方につけた感動的な演奏でした。シアターピースがコンクールでも同じ土俵で審査できるんだ、と思わせてくれた稀なる演奏。

聞き手に感動を与えることを「計算」して演奏することってできない。
しかし技術の向上だけでは決して到達することのできないその「領域」で演奏することのできる合唱団がある。しかもこんなにたくさん存在する。
それを確認できたことで、また次に向かおうとする力が得られた。

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  [64] 熊本2 2006/12/01 16:46:24 

(続き)

一応、ステージに出て行くときには馬刺しのことも忘れていた。(当たり前か)
興奮気味のテンションがお腹の深いところにスーッと落ち着いていくのがわかる。
メンバーの表情には・・・なーーんの変化もなし。
「よしこれなら大丈夫」、と確信した(笑)
演奏が始まった。
  あぁ気持ちいい時間!
ミスを恐れず音楽を引き出すことに集中できることの幸せ!自由曲のクライマックスまでほとんどイメージ通りに歌えた。
「結果ではなく、演奏の出来に納得できる歌を歌おう」と本心から確認しあえることの出来た今回のコンクール。
演奏が終わり、舞台上手から退場した瞬間、目頭が熱くなった。込み上げる気持ちを抑えることができない。

 「なんだろう?この感覚は・・・」

十数年前、全国のコンクールで京都エコーが歌う「地上の平和」を聴いた。
意味はよく知らなかったけれど、鋭い刃物でえぐられるような、血が吹き出るような、痛さすら感じるリアリティ溢れる音像と、またそれと見事に「対比」された平和の鐘のモチーフ。
それらが京都エコーの強力な音圧と相まって、感動してしばらくその場を動けなかった。
早速楽譜を購入。もちろんシェンヌが歌うわけではない。楽譜がどんな風に書かれているのかを見てみたかったのだ。

平和な時代の訪れをまだ若いシェーンベルクが信じて書いた作品。
調性が完全に崩壊する以前のもので、平和を象徴するニ長調へ結びつくそのクライマックスは実に感動的である

「一生、死ぬまでこんな曲は歌えないな」
心に温め続けることすらもできない曲。
・・・だから封印しました。


確かに、ひとつの「理想」や「あこがれ」だったのかもしれません。
無理だとわかりつつも「いつかはそこにたどり着きたい」想いがあったのだと思います。
演奏を終え、写真撮影に向かう途中でたくさんの方々にお声をかけていただきました。
感激でいっぱいで、おそらく写真に写った私の目は真っ赤になっているはずです。

しかし今思えばこの感激は「成し遂げた」達成感に対してのものなのではなく、「シェーンベルクの音楽」に対する「感動」そのものなのだ・・・と思います。

そして今年も思うのです。「歌い続けてきてよかった」って。


あーそれにしても打ち上げて食った馬刺しのウマかったこと。
食べた瞬間に「うまっ!」て同時にあちこちのテーブルから聞こえた。
熊本に来る前から考えていて、このタイミングを待っていたらしい・・・。
あー情けない。と鼻で笑う女声陣・・・。

しかし、この対比もまた味わいがあるのです。。。

お疲れ様。

(続く、かも。)

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  [63] 熊本1 2006/11/30 17:28:28 

「しっかり歌わないと届かないよ」
「よく響くけど、ステージ上ではほとんど聞こえない」・・・なんていう風に毎年のように初めて歌うホールでは、たくさんのアドバイスを聞きます。
すごく参考になるし、対策らしきものも直前に行えるので本当に助かるのですが、最近は
「結局、歌ってみないとわかんないな」と思っています。
実際、今年の「熊本県立劇場」では歌ってみると全く違った印象。
第一声が出た瞬間、4年前のびわ湖ホールを思い出しました。
ステージの上でホールトーンが感じ取れる、って言えばいいのかな。「あーこれは歌いやすいなあ」とすぐに感じることができました。
そう思えるときは歌い手までの距離が近く感じられて、すごく安心できます。
また、今年もいいホールで歌えました。

で、演奏は直前までボロボロで「今年はアカンな・・・」なんて話をしてました。これもまた毎年のお決まりごと。
前日に熊本に入りできたメンバーが少なくって前日練習が十分できなかった。
またその練習場が狭すぎて音の強弱の判断がつかないほど。仕方なく当日練習は急遽別の会場を探すことになりました。
するとその練習場は、今度は暑すぎて体力消耗するからって、結局早々に切り上げて、「ますます今年はアカンなあ」と落ち込みまくり。
よし、あとは本番一発の集中で!・・・しかしこれも根拠なし。

会場に着いて一般Aの最初の数団体を聞くことができました。
さすが全国!でもいい演奏を聞けば聞くほど歌いたいという気持ちと集中力が高まってくるのを感じます。
リハーサルは30分。さっと軽く通しておしまい。15分で終わってしまいました。残りは休憩にしましたがイスなどがなくって逆につかれたかなあ。
さあ本番と思ったらまたリハーサル!今度は「演劇ホール」で本番と同じステージセッティングがしてあったので、全く歌わずに立ち位置の確認と動きの練習。
誘導してくださった高校生は落ち着いた態度と素敵な笑顔でとてもリラックスできました。
ステージへ続く通路でお茶をいただいて・・・いよいよ本番。

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  [62] ニンジン 2006/11/17 17:28:58 

いつまでも暖かいなあ、と思っていたら急に冷え込んできた。11月の下旬の気候って、結構自分なりのイメージがあるんだけど今年のパターンはちょっと違うなあ。

18歳の頃から聴き続けた全日本コンクールの高校の部。
ついに今年で連続記録(?)が途切れてしまった。まあ、ちょっと意地になって続けていたようなところもあったので(笑)別にどうでもいいことなんだけど、やっぱり聞きたかったなあ。
岐阜高校の「チカマツ」も、去年すっかりファンになっちゃった秋田北、浦和第一も、地元の淀工も武庫女も、宮学も安積も・・・。それらすべての「今年の演奏」が聞けなかったのはとにかく残念でなりません。

今年から勤務している学校の定期演奏会が同じ日に重なってしまったのが理由なんですが、来年以降も重なりそうで・・・。なんとかしなくっちゃ!

さて関西コンクールからすでに1ヶ月以上が過ぎ、来週は熊本での全国コンクール。
毎年のことだけど、時間の使い方が難しい。しかも同じ曲の練習に偏るので「新鮮さ」を維持するのがとにかく難しい。
で、結局少しは上手くなったのか?
答えは来週にステージの上で出すことになりますが、不安だなあ。

つくづく感じるのは、シェンヌは練習量で何とかなっているんだな、ってこと。
まさか「自分たちは知らない間に上手くなった」なんて思っていないだろうけど、続けることで保っているものは、続けるしかないんです。
少なくとも関西コンクール前に続けていた頑張りを、それっきりにしてしまっては維持することすらできません。

「優勝したら焼肉!」って4月にクラスでいい加減な約束をしたら、先月の体育大会でヤツら本当に優勝しやがった。
普段は音楽ばかりで誰一人運動部にも入っていない連中が「焼きにくぅ〜っ!」って叫びながら本部席前のトラックを駆け抜けていく情景に、「恥ずかしいから、オイ、やめてくれ・・・」。
それすら言えなかった。気迫にヤラレマシタ。

目の前の目標が・・・なんて比較して言ったらシェンヌに叱られるけど、コンクールの「結果」ではなく「質」に対する目標って、分かりにくいのかなあ?演奏についての自分たちの納得は「本番のクオリティー」以外にないと思うんだけど、な。

定期演奏会前に3キロ減ったウエイトが、例のヤキニクのおかげですっかり戻りました。
維持することの難しさ・・・。

・・・・・そこに話をもってくるなよって。

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  [61] 関西合唱コンクール終了 2006/10/10 22:47:58 

今年の関西合唱コンクール
おかげさまで、何とか金賞。
で、昨年と同じくVineさんとともに全国行きも決まりました。
熊本か・・・・。馬刺し(笑)

課題曲は初めての邦人曲。
ずいぶん迷ったんですがね。最終的には自由曲とのバランスを考えて決めました。
「とむらい」は5月の定演でも歌ったので、「歌いこみすぎると煮詰まりそう」だとも思ったのですが。
シンプルすぎる音楽を演奏することの難しさ。
どんな「作戦」も効果なし(笑)
熊本までにできることを考えないと、ね。

ちょっと背伸びした自由曲だけど、たくさん練習したものをもう一度歌えることは、本当にうれしいです。
でも一度ピークに達した演奏を一旦基礎部分だけ残して解体し、再度構築する作業って結構しんどい。
新鮮さを見失わず、曲の魅力の再発見に努めよう。
体が覚えてしまっているような暗譜ではなく、歌うごとに感覚が鋭敏になっていくような、そんな音楽作りを目指そう。

演奏を終えたメンバーが「あと一ヶ月半でしなければならないことはたくさんあるね」と言っていたように、今回の演奏の内容から「学べること」はたくさんあります。
また課題が見つかったね。
さあ、また練習です。

P.S
 あ、たくさん皆様からのメールありがとうございます。
お会いしたことのない方からも多く頂戴して感謝しています。
お返事しばしお待ちくださいね。

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  [60] 夏休み。3 2006/08/31 02:52:52 

「奈良の高校生たちと」
今年も7月下旬から8月10日まで県内の3つの高校の合唱部にお邪魔してきました。各学校4〜5回程度。NHKコンクールに向けての練習でどの学校も一生懸命でした。
私はとてもとても勉強になるので感謝しているのですか、もしかして招かれざる客だったりして・・・とか心配して。
8月6日には県下10校の合唱部2年生60名で結成した選抜合唱団と6回の練習を経て、京都コンサートホールで行われた全国高等学校総合文化祭に出演してきました。
今年で6回目となるこの選抜合唱団も年々、雰囲気や意気込みも上向きで気持ちいい!
曲はアグネスティーグのミサと鈴木輝昭の「海をうしろへ」の2曲。実際6回の練習ではちょっときついんだけど、生徒たちは自分たちの学校の練習と両立してよく頑張ってくれました。
ちょうど1年前、合唱シンポで世界の優れた合唱を毎日聞いたあのコンサートホールで演奏できたことは、ちょっとラッキー!って感じでうれしかったナ。

「夏合宿」
近年では昨年に続いて2回目。2泊3日でコンクールの曲を中心に練習しました。
2日目は朝3時間、昼4時間、夜3時間の計10時間。3日目は朝昼で7時間。こんなことは特に珍しいことでもないんでしょうが、うちにとっては練習しすぎ!
でも効果あがるよな。時間を贅沢に使える練習っていうのは、イイっ!
たくさん集まってくれて、休団中の団員からお酒の差し入れいただいて、夜は10時から、夜のミーティング。これが早く切り上げて2時まで。これもうちにとっては短すぎ!

これ以外にも連盟の県コンクール(奈良は中高のみ)のゲストとして審査待ちの間に演奏させていただいたりもしました。
個人的には私の最も尊敬する先生の合唱指導を見学させていただく機会があり、ものすごく勉強になりました。そこで聞いた中学生の演奏、ちょっと忘れられません。

やっぱり刺激を受け続けないとね。

盛りだくさんだった今年の夏も、もうすぐ終わりです。寂しいなあ。

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  [59] 夏休み。2 2006/08/29 18:40:14 

続きです。

「宝塚国際室内合唱コンクール」
スペシャルバージョンということで、国際コンクールですが国内大会(笑)
ルネサンスバロック、邦人作品、フォークロアの3部門制でした。
参加したのはルネバロと邦人。メンバー全員が最低一回はどちらかに参加するこということで全体を2つに分けての参加となりました。
 「宝塚って何でいつも練習足りないだろう?」という不安を抱きつつ、楽譜にかじり付きながらも、少ない人数の「利点」を確認するような練習をしました。
コンクールの結果は思っていた以上のものでしたが、私にとっては別の喜びがありました。6年前、同じこのコンクールの講評でとても厳しいご指摘を受けて立ち直れないほどのショック受けたことがあったのですが、今回もその先生が審査員をされていました。
コンクール後のレセプションの席で、先生の方からお声をかけてきてくださって、
「とてもいい声になりましたね。あれからよく頑張りました」みたいなことを仰っていただきました。
実のところ6年前のその指摘はずっと胸の奥にあって、私の求める演奏の、ひとつのチェックポイントとなっていました。
一人の審査員の評価だけを気にしたり、逆に信用しすぎたりすることは危険なことだと思います。しかし、あの指摘は実に的を得たもので、私自身も、もしかしたら気付いていたことだったのかも知れません。
そのことだけを目標にしてきたわけではなかったし、もしかしたら忘れかけていたことなのかもしれませんが、私はその場で泣いてしまった。胸の痞えが一度に取り除かれたようなその気持ちは、「うれしい」とかいう、そんな単純な感情ではなかったです。
そう、私にとってはこの夏最大の「事件」だったのです。

・ ・・書きすぎ。また次回。

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  [58] えっと、何ヶ月ぶり? 2006/08/29 01:56:50 

なんてことだ。前回は5月・・・。
うれしがって毎日のように書いていた頃が今じゃあウソのようだなあ。

この間にあった出来事。
「第8回演奏会」
奈良市にある100年会館で。
演奏会では初めてピアノ付の作品を取り上げました。信長先生の「初心のうた」。
最初は「春と修羅」なんて考えていたんだけれど、「調子に乗るな!」って却下されました。コンクールの課題曲になるなんて思いもしなかったです(ウソ)
音をそのまま再現することの難しさはないけれど、5曲続けた時の「色分け」を楽しむことができました。で、この演奏をそのままCDにしていただけるそうです。ありがたや。

「アルティ声楽アンサンブルフェスティバル」
京都の「府民ホール アルティ」で行われるワークショップ&コンサート。
ずっと気になっていたんですが、今年やっと参加できました。歌ったのは一日目。
ゲストは松下耕先生と、さやかのみなさん。そのリハーサルを見学しましたが、これがとても興味深かったです。「ああ、あんな風にすればステージの空気って変わるんだ」っていう発見もありました。
私たちは人数制限の都合もあって希望者ばかり16名で参加しました。
アルティはタリススコラーズの演奏会などで度々聞きには行ったことがあるんですが、実際歌ってみて、驚くほどやわらかい響きがしました。奈良にもあんなホールが欲しいな。

16人といえば今のメンバーの約半数です。ずいぶん増えたもんだな、てちょっとびっくりです。そういえば初めて全日本に出たときは17人だったもんなあ。
この後の宝塚のコンクールでも思ったのですが、少ない人数で歌うと単純に音の「精度」が上がるように感じます。これって当たり前のことなのかもしれませんが、今更ながら新鮮な気持ちでした。でも裏返せば人数増えていることのデメリットってその部分なんだろうな。確かに演奏会の録音聞いてもシンプルな曲ほどダブついて聞こえてしまいます。

パート内で声を合わせること。少ない人数の頃に徹底していたそんなことが、近頃あまりできていないのです。練習への気持ちの持っていき方が、みんなちょっとマンネリしてきたね。この1年、ほとんどメンバーの入れ替わりもなく、新鮮味に欠けるのかもしれないね。

しかし、シェンヌの持ち味って、一体なんだ?
一度しっかり考えてみてほしいなあ。

・・・あ、後半は次回に。

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  [57] お久しぶりです。。。 2006/05/11 00:23:27 

これだけ長い間更新しなかったのは初めてです・・・。
理由は、「転勤」。
まさかの転勤でチョー慌しい今年の春です。

演奏会目前で書きたいこともたくさんあったのですが、とにかく時間がありませんでした。すみません・・・。

そんな中、この五月の連休中に伊丹市で行われたコーラスワークショップに参加してきました。と言っても受講生として参加したわけではなく、今回は運営スタッフとして参加しました。

初日の3日にはR.スント先生の指揮者講習のモデル合唱団としてシェンヌが演奏しました。直前にお話を頂戴して、演奏会前なのでどうしたものか考えましたが、「せっかくの機会だから」とメンバーも賛成してくれたので「必死」に譜読みをして臨みました。

曲はブラームス、ベネット、クレメッティの混声三曲とシューマンの男声曲、ハイドンの女声曲の計5曲・・・。はっきり言ってしんどかったあ。

講習の中ではアクティブ受講生の指揮で演奏し、それをスント先生がレッスンしてくださる、という形態。
「指揮に演奏を付ける」ということは難しいことで、合唱の場合、普段の指揮者の癖(シェンヌなら私)で慣れてしまっていて、本当の意味での「指揮者」の存在を忘れてしまいがちになっているのではないかな、と思います。

でもみんな必死に、前で指揮する受講生の「癖」と「要求」を感じ取り、演奏に反映しようとしてくれたいたように思います。
だれが一番勉強できたかって・・・それは私たちでしょう(笑)
演奏をあり方を見直す、貴重な体験をなりました。

さて、演奏会まで2週間あまり。
練習量が例年の3割減で現在苦戦しております。
なんたってシェーンベルク。歌えば歌うほど曲の魅力に圧倒され、でも我々の未熟さを痛感させられます。
それから、演奏会では初めてピアノを伴った曲を演奏します。
戸惑いと期待。喜びの裏に見える不安。でもそれらがすべて演奏することへの意欲となって私たちを誘います。

平和への祈りをテーマとした今回の演奏会。一人でも多くの方々の心に音楽を届けたい。
我々のこれまでの活動がすべて肥やしになってくれていることを信じて・・・。

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  [56] アンサンブル発表会 2006/02/28 15:20:04 

大きな本番がない、ということでこの時期は「シーズンオフ」と言えるのかもしれないですが、実際は5月の演奏会の準備が始まっていて「ほっと一息」なんて言ってる場合じゃない。でも本番が減ることでモチベーションだけでなく技術的な精度までダウンしちゃうのもこの時期なのです。一年で一番苦しい季節。何とかしなければ・・・。

 ということで先日「第2回団内アンサンブル発表会」をしました。
「指揮者に向かって歌う」のではなく、自分たちで作った音楽を積極的な歌いかたで客席に届けるためには?そして生きたアンサンブルを作り出すためには・・・?というような「課題」を出しておいて、練習の合間を見つけて秘密練習した成果を発表しました。
30人の団員を5人6グループに分け、選曲、曲作り、練習計画などをすべてグループ任せにして取り組みました。
より良い条件で、ということで小さなホールを借りて、また外部から審査(講評)の先生をお呼びして、そしてそれを「公開」の形で実施。1パート一人であることのプレッシャーに加えて、公開されるということには随分抵抗があったようですが、どのグループもそれなりに期待に応えてくれて、「生きた表現」へのアプローチを試みようとしていました。

自分たちに足りないものを補ったり、苦手なものを克服したりするための基礎基本を高める取り組みは、シーズンオフにじっくり時間をかけて・・・というのも一つの方法だと思います。ただオン・オフがはっきりしていない活動の中ではそのための集中した練習時間を確保することは難しい。
若い新しい団員をじっくり育てたいし、定年退職後に入団した合唱初心者にももっと自信を持って歌えるようになってほしい。
そのためには本番のステージ数を減らしてでも練習の中身を見直す時期にきているのかもしれない。

結果的にアンサンブル発表会は成功でした。ただ大切なのはその取り組みがこれからの演奏にどう生きるかということだし、何より一人ひとりの歌う力が合唱団の力となっていることに気づいてほしいということです。
「いつも後ろで歌っているあの人の声」を「初めて聞いた」ような新鮮さ。
「誰かの陰に隠れて聞こえないと思っていた」あの人は実は「すごくみんなをリードできる」ということに気づいたこと。
そんな他を知る機会であるとともに、自分も「こんな存在です」としっかりアピールできたのではないでしょうか。

はにかみながらも、互いに視線のずれた引きつり笑顔でコンタクトしながら歌おうと頑張っていた姿。初めて見たよ。
  
   
  お疲れ様。

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CoolNote2 Ver 3.3