続きです。
「宝塚国際室内合唱コンクール」 スペシャルバージョンということで、国際コンクールですが国内大会(笑) ルネサンスバロック、邦人作品、フォークロアの3部門制でした。 参加したのはルネバロと邦人。メンバー全員が最低一回はどちらかに参加するこということで全体を2つに分けての参加となりました。 「宝塚って何でいつも練習足りないだろう?」という不安を抱きつつ、楽譜にかじり付きながらも、少ない人数の「利点」を確認するような練習をしました。 コンクールの結果は思っていた以上のものでしたが、私にとっては別の喜びがありました。6年前、同じこのコンクールの講評でとても厳しいご指摘を受けて立ち直れないほどのショック受けたことがあったのですが、今回もその先生が審査員をされていました。 コンクール後のレセプションの席で、先生の方からお声をかけてきてくださって、 「とてもいい声になりましたね。あれからよく頑張りました」みたいなことを仰っていただきました。 実のところ6年前のその指摘はずっと胸の奥にあって、私の求める演奏の、ひとつのチェックポイントとなっていました。 一人の審査員の評価だけを気にしたり、逆に信用しすぎたりすることは危険なことだと思います。しかし、あの指摘は実に的を得たもので、私自身も、もしかしたら気付いていたことだったのかも知れません。 そのことだけを目標にしてきたわけではなかったし、もしかしたら忘れかけていたことなのかもしれませんが、私はその場で泣いてしまった。胸の痞えが一度に取り除かれたようなその気持ちは、「うれしい」とかいう、そんな単純な感情ではなかったです。 そう、私にとってはこの夏最大の「事件」だったのです。
・ ・・書きすぎ。また次回。
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