「しっかり歌わないと届かないよ」 「よく響くけど、ステージ上ではほとんど聞こえない」・・・なんていう風に毎年のように初めて歌うホールでは、たくさんのアドバイスを聞きます。 すごく参考になるし、対策らしきものも直前に行えるので本当に助かるのですが、最近は 「結局、歌ってみないとわかんないな」と思っています。 実際、今年の「熊本県立劇場」では歌ってみると全く違った印象。 第一声が出た瞬間、4年前のびわ湖ホールを思い出しました。 ステージの上でホールトーンが感じ取れる、って言えばいいのかな。「あーこれは歌いやすいなあ」とすぐに感じることができました。 そう思えるときは歌い手までの距離が近く感じられて、すごく安心できます。 また、今年もいいホールで歌えました。
で、演奏は直前までボロボロで「今年はアカンな・・・」なんて話をしてました。これもまた毎年のお決まりごと。 前日に熊本に入りできたメンバーが少なくって前日練習が十分できなかった。 またその練習場が狭すぎて音の強弱の判断がつかないほど。仕方なく当日練習は急遽別の会場を探すことになりました。 するとその練習場は、今度は暑すぎて体力消耗するからって、結局早々に切り上げて、「ますます今年はアカンなあ」と落ち込みまくり。 よし、あとは本番一発の集中で!・・・しかしこれも根拠なし。
会場に着いて一般Aの最初の数団体を聞くことができました。 さすが全国!でもいい演奏を聞けば聞くほど歌いたいという気持ちと集中力が高まってくるのを感じます。 リハーサルは30分。さっと軽く通しておしまい。15分で終わってしまいました。残りは休憩にしましたがイスなどがなくって逆につかれたかなあ。 さあ本番と思ったらまたリハーサル!今度は「演劇ホール」で本番と同じステージセッティングがしてあったので、全く歌わずに立ち位置の確認と動きの練習。 誘導してくださった高校生は落ち着いた態度と素敵な笑顔でとてもリラックスできました。 ステージへ続く通路でお茶をいただいて・・・いよいよ本番。
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