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[65]感動・・・一般B(2006/12/06 15:18:59)
「コンクールまで同じ曲ばかりでは面白くないから別の曲も練習しましょうね。」
なんてやっぱり私って口ばっかりで、そんな余裕の欠片もなかったなあ。
そのツケが回ってきた。17日のクリスマスコンサート。同じ日に老人ホームでの演奏と重なってしまって、今、音取り真っ最中!
でもすごく風邪が流行っていて「声が出なーい」って何人も言ってる。一週間早かったら・・・と考えたらゾッとします。

話は戻って・・・コンクールは第2日の一般Bをすべて聴くことができました。
前日の睡眠時間は3時間ほどだったけど、眠くなることはなかったです。今年の一般Bはとてもよかった。で、感想を少しだけ。

1番目の岡崎混声は課題曲から自由曲まですっきりしたサウンドで引き込まれるように聴いてしまった。とむらいの演奏がとにかく説得力があってびっくりしました。
自由曲の雷鳴と雨音の効果音が楽音と遊離せずに「映像」が迫ってくるような錯覚に襲われて見事に魅せられてしまった。しかし「指パッチン」、相当練習したんだろうなあ。

なにわコラリアーズは課題曲の第一声から声の魅力満開。ため息がでるほど美しい。
自由曲のホーミー(?)はどうやってるんだろう?とにかく響きが豊かだから何やってもカッコいい。薄っぺらくならないんですよね。最後まで会場を魅了しつくした演奏。
「すげっ!」しか言葉にならない。

続くグリーンウッドハーモニーは今年も十二音でした。ウェーベルンは一応調号が書いてあるけど無調の作品。さすがに楽譜見ていた人も多かったけど、「歌いきった」とかいう次元じゃなくて「自分たちの音楽」にしているところがホント素晴らしい。
2曲目のシェーンベルクは圧巻でした。すごくすごく感動しました。(感想にならない・・・)

MODOKIはCoolinの音楽的な解釈にすごーく納得させられた。私たちもとむらいかCoolinかで迷ったのですが、こんな演奏聴かされたら「Coolinにしなくてよかったー」って、変にドキドキしちゃった。
自由曲も含めて和音のはまりが少し安定しないところもありましたが、技術的なそういった「ミス」を「音楽性」でカバーできて、まだ「おつり」が来るところが本当にすごい。

ウイステリアコールの「追分節考」を聞いて、「あ、長野で聴いた!」って思い出した。
シェンヌの母体、橿原高校がただ一度だけ全国大会に出場したその大会。
飯倉先生が客席を向いて指揮(?)される姿を見て思い出したのです。
演奏はホールの特性を味方につけた感動的な演奏でした。シアターピースがコンクールでも同じ土俵で審査できるんだ、と思わせてくれた稀なる演奏。

聞き手に感動を与えることを「計算」して演奏することってできない。
しかし技術の向上だけでは決して到達することのできないその「領域」で演奏することのできる合唱団がある。しかもこんなにたくさん存在する。
それを確認できたことで、また次に向かおうとする力が得られた。


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CoolandCool