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[54]謹賀新年(2006/01/05 03:03:04)
新年おめでとうございます。
予報がはずれて比較的おだやかな(奈良では)お正月でしたね。
昨年は一年間で10回の本番があったようで、振り返って考えるとよく歌ったものだなあ、と驚いてしまいます。歌う機会を与えていただいていることに感謝すると同時に、ちょっと許容量を越えてしまってはいないのか点検する必要もありそうです。

コンクールのあとは12月に入ってから3つのクリスマスコンサートがありました。
いつもの教会でのものに加えて、同じ日の1時間半後に県西部の葛城市でのコンサート。そして1週間後にはアコーディオン奏者のかとうかなこさんのクリスマスコンサートへのゲスト出演。

かとうさんのコンサートでは3曲歌っただけですが、アコーディオンとギターが伴奏に入るって経験はもちろんないわけで、当日のステージでのリハーサルで2,3回合わせながら作っていく感じはちょっとプロっぽくてかっこよかったです。

うれしかったのは、それらどの本番でもほぼ全員で歌うことができたこと。
今までだったら、コンクールが終わったら一年が終わったみたいな空気になって(しまう人がいて)、すっかりシーズンオフの中での本番って感じが強かったんですが、今年は違ったなあ。かとうさんのコンサートなんか24日の夕方が本番で「おまえら誰も予定ないんかい?」って冗談では言ってましたが、本当はみんな都合をつけて歌いに来てくれたんだよな。その日の打ち上げを兼ねた忘年会は、なんだかとてもあったかい雰囲気でとても楽しかった・・・。で、うれしかった。

こんな状態をキープしたいな、って思うんだけど、また練習が始まれば今までと同じことを繰り返すんだろうな。レベルの差、意識の差・・・。
これだけ演奏の機会が増えると年間にこなす曲数も相当な数になります。パート間の進度差は広がるばかりで「待つ」ことが多くなってしまうパートが我慢できなくなる時が何度もあります。そういう時の練習の運びをもう少し私が柔軟にすればいいのだということは頭では分かっていますが、どうしても妥協して次に進めないのです。ごめんなさいね。

でも、できることなら、
歩くのが遅い弟を、お姉ちゃんが振り返って「もーっ!」と言いながら待ってあげている、というような愛ある関係であればいいな・・・。
が、しかし
弟は足が痛くても、泣きながらでも、走っていってお姉ちゃんの手を摑まえるのです。そうしないと家にたどり着けないから・・・。

「待ってくれている」「必ずここに追いついてくる」という互いの信頼と安心感。

練習の能率の悪い私が言うのは筋が違うかもしれないし、甘っちょろい考え方かもしれませんが、そんな空気を作れなくなったら何かがだめになるような気がするんです。
だから今感じることの出来る雰囲気を大切にしたい。

でも・・・そのことにいつまでも甘えていることが最大の罪であることはいうまでもありません。泣きながらでもいいから追いつくように走れ。まだ振り向いてまってくれている間に・・・。

いい一年にしよう。すべての演奏に責任を持って、主体的に歌う気持ちを身につけよう。
そして何よりも平和な一年でありますように。


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